米国大学院留学を目指す人のための出願ガイド
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目次: 入試概要 | 志望理由書 | 推薦状 | テストスコア | 指導教官 | 学位 | (ビザ) | 経済支援 | 入試委員会 | よくあるご質問
アメリカの大学院に出願するのは、お住まいの国の大学院に出願するのとは大きく異なるかもしれません。留学に必 要な資金はどうするのか?どうやって留学に必要なビザを取得するのか?出願にあたってどんなテストを受ける必要 があるのか?以下のガイドで、ライス大学への出願 (アプリケーション) プロセスを見ていきましょう。出願及びアドミッションに関するよくあるご質問はこちらをご覧ください。
EducationUSA - 教育におけるパートナー
出願に際して徹底したサポートを受けたい方は、お住まいの国のEducation Centerに連絡してみましょう。世界中に 400以上あるEducation USAのアドバイスセンターでは「アメリカの高等教育機関に入学を希望する生徒をサポートする」という共通の目標を掲げ活動しています。アドバイスセンターに常駐するEducationUSAアドバイザーの多くは、実際にアメリカで学んだ経験を持っています。
入試概要
出願書類
米国大学院のアプリケーションには、何種類かの要素があります。一つ目は出願書類そのものです。ここでは、あな たの学術的背景や個人的背景を数ページにわたって記述してください。また、GPAに関しては一般的に4段階評価で 3以上 、もしくはそれに相当する成績が求められます。GPAおよび平均評点については、在籍する教育機関で使用されている尺度で入力してください。例えば、クラス内の順位によって成績が算出される場合には、GPAとして90/100と入力することができます (この場合、成績の算出方法に関する説明を必ず添えてください)。提出される出 願書類はどれも等しく重要で、どれかが他の要素よりも大事ということはありません。
ライス大学大学院の場合、通常、入学年の前年9月1日から 春もしくは秋入学への出願が始まります。出願の締切日はプログラムや入学時期によって異なりますが、春入学の場合は10月締切り、秋入学の場合は12月、あるいは1月締切りであることが一般的です。
CV/履歴書
多くの場合、出願にあたってはご自身のCVもしくはレジュメの提出が求められます。CVや履歴書の書き方は個々によって少し異なるかもしれません。CVを書く際はこちらのヒントもご覧ください。
志望理由書
志望理由書 (Statement of Purpose、SoPとも) では、出願先のプログラムに対するあなたの志望動機や熱意、あなたがそのプログラムに適していると思う理由を概説してください。あなたがこれまでに参加した奉仕活動や地域社会への貢献、学部での研究活動、あるいは過去の受賞歴などについても、ここで言及しておくのが良いでしょう。エッセイの書き方に関するヒントはこちらをご覧ください。
推薦状
応募にあたっては通常、3通 (場合によってはそれ以上) の推薦状を提出する必要があります。推薦状の執筆は、あなたのことをよく知っており、かつあなたが学問的・職業的にどのような強みを持っているかを的確に述べることのできる人に依頼しましょう。学部の教員や指導教官に依頼するのが一般的ですが、場合によっては勤務先の上司やその他指導教官やメンターなどに依頼するのも良いでしょう。これら推薦状の提出は、書いた本人が出願ポータルを通じて行うこととなっています。出願者が代筆したものは提出できませんので注意してください。大学院生から見た、推薦状を依頼する際の心がまえは、こちらをご覧ください。
推薦状 -FERPAの放棄について
学生の教育記録のプライバシーを保護する米国連邦法 (FERPA) によって、出願者は提出された推薦状を閲覧する権利があります。出願ポータルに推薦者を入力する際、このFERPAの権利を放棄するかどうかを明らかにする必要があります。権利を放棄した場合は、推薦状を閲覧することはできません。一方でこの権利を保持した場合は、正式にプログラムに入学した後でのみ、推薦状の内容を確認することができます。出願ポータルを通じていったん推薦者に依頼フォームを送付すると、それ以降、推薦者やFERPAに関する決定を変更することはできません。事前に指導教官や同僚・プログラムの担当者などと相談して決めるようにしましょう。
テストスコア
GRE: 一部の大学院プログラムでは、GRE (Graduate Record Examination) の受験が必須となっています。GREは大学院進学に対する適性を図る、米国の一般的な試験です。GREに関する情報はこちらを参照してください。GREはETSによって運営されており、世界各地で受験することができます。新型コロナウイルス感染症の感染拡大に対する措置として、オンラインでの受験が可能となっている場合もあります。
2022年度の入試においては、ライス大学ではGREのテストスコアは原則求めません。しかし、学位プログラムによってはGREスコアの提出を推奨・あるいは必須としている場合があります。詳細については出願先のプログラムに確認してください。経営大学院 (ビジネススクール) では、プログラムへの出願要件としてGREまたはGMATの受験を求めていることが多く、特にMBAプログラムではこれらのスコアが必須であることが普通です。ライス大学はGREまたはGMATの最低必要スコアは設けていません。
語学テストの要件: ライス大学の語学能力に関する方針 (全文) はこちらをご覧ください。アメリカ国外からの出願者はTOEFL、IELTS、Duolingoのいずれかの英語能力試験のスコアが必要です。TOEFL IBT HOMEおよびIELTS Indicatorのスコアも有効なものとして提出することができます。一方、ITP Plusは有効なスコアとして認められません。出願に必要な各試験の最低スコアは以下の通りです。
IELTS: 7点
TOEFL: 90点
Duolingo: 115点
これらのテストは世界各地にあるテストセンターで受験することができます。新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、オンライン受験のオプションを提供されている場合があります。こちらのページではライス大学大学院の在学生が、これらの語学テストに向けて準備する際のコツを紹介しています。
指導教官候補とのつながり
米国では出願手続き中から教員との関係を築き、入学後の指導教官 (アドバイザー) を確保しておくことが一般的、あるいは必須となります。特に研究型の学位プログラムでは、出願手続き中に指導教員とのマッチングが必要な場合もありま す。Eメールでのやり取りなどを通じて希望する指導教員候補と早めに関係を築いておくことは、 大学院プログラムへの入学資格を得るために不可欠です。とはいえ、たとえ教員から返事をもらえなかったとしても、申請を思いとどまることはありません。そんなときは、あなたが興味のある研究室の大学院生に連絡を取ることか、ライス大学の大学院生アンバサダーに直接質問することができます。
プログラムによってはコホート制をとっているところもあります。コホート制の場合は入学後すぐに指導教官が決まるわけではありませんが、それでもなお、志望理由書には指導を仰ぎたいと思う教員の名前とその理由を挙げるのが良いでしょう。こちらのページでは大学院生のRosa Guerra Resendezが教員にコンタクトを取るコツを紹介しています。
学位
Ph.D. (博士号)
博士号はライス大学大学院で得ることができる最高学位です。これは研究型の学位で、学位を得るには学位論文の提出が必須となります。米国では、博士課程に出願するのに修士号を持っている必要はなく、大学の学部課程 (3年制の学士号でも可) から直接出願することも可能です。博士課程では、通常、修了には4-6年程度かかるのが一般的です。
研究修士号
研究修士号には、希望する専門分野におけるMaster of Science (理学修士) あるいはMaster of Artsがあります。研究修士号はたいていの場合、単独で授与されるものではなく、博士課程の途中で得るものです。場合によっては学費の免除が可能な場合もありますので、詳細は希望するプログラムにお問い合わせください。これらの修士課程は通常2年程度で修了します。
専門職修士号
ライス大学における専門職修士課程は、企業で強みを発揮できるよう設計されたコースワーク型の学位です。専門職修士号を得るのに学位論文は必要ありません。学費免除などの経済支援は通常受けることができません。これらの修士課程は通常3-4年程度で修了します。
ビザの取得要件
ライス大学では、入学が決まり次第、Office of International Students and Scholars (OISS) があなたの留学ビザ取得をサポートします。米国の大学院進学に必要なビザを取得する場合、その手続きは必ず米国の教育機関を通じて行われます。入学が決まるとOISSからビザ申請の手続きを始めるよう連絡が来ます。その後もビザが取得できるまでOISSによるサポートを受けることができます。ビザの申請に必要な資格はこちらをご確認ください。
経済支援
米国における大学院課程の経済支援は、学位課程の種類によって大きく異なります。博士課程では通常、生活費を含む経済支援を得ることができます。博士課程の学生は学費の全額免除を受けることができるうえ、年間32,000~40,000ドルの生活費が支給されるのが一般的です。
修士課程の学生には、通常こうした資金援助はなく、必要な資金は学生自身で、あるいは奨学金や企業からのスポンサーシップ、ローンなどで賄うことが一般的です。
入試委員会
ライス大学では出願者の選考はプログラム毎に行われます。つまり、それぞれのプログラムにおいて、そのプログラムに所属する教授が集まって出願書類を審査し、合格者を決めるということです。教授らは、選考過程において提出された全ての出願書類に目を通します。ときには、あなたのことをもっとよく知るために、面接やキャンパス訪問に招待することもあります。また、選考にあたっては、どの教授が新しい学生を受け入れるための資金を持っているかも考慮されます。このため、志望理由書には希望する指導教官を複数人挙げておくのが重要なのです。
入学許可はすぐに通知されるとは限りません。締切りの早いプログラムでは秋に入学許可の連絡を受け取る場合もありますが、締切りの遅いプログラムでは春に連絡を受け取ることもあります。
よくあるご質問
- 博士課程に出願するのに修士号は必要ですか。
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いいえ、米国では博士課程に出願するのに修士号は必要ありません。学位課程から直接出願することも可能です。
- 3年制の学位号でも出願することができますか?
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はい。
- 出願する前に、教員に連絡する必要がありますか。
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プログラムによっては、教員と事前に連絡を取る必要がない場合もありますが、出願前あるいは出願準備中に教員と関係を築いておくのが良いでしょう。全ての大学院プログラムがコホート制とは限りません。こちらのページでは、大学院生のRosa Guerra Resendezが教員にコンタクトを取るコツを紹介しています。また、たとえ教員から返事をもらえなかったとしても、申請を思いとどまることはありません。そんなときは、あなたが興味のある研究室の大学院生に連絡を取ることか、ライス大学の大学院生アンバサダーに直接質問してみましょう。
- 教員に連絡しましたが返事がありません。どうすれば良いですか。
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たとえ教員から返事をもらえなかったとしても、出願を思いとどまることはありません。そんなときは、あなたが興味のある研究室の大学院生に連絡を取るか、ライス大学の大学院生アンバサダーに直接質問してみましょう
- 推薦状は誰に書いてもらうべきですか。
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あなたが学問的・職業的にどのような強みを持っているかを的確に記述できる人を探してみましょう。まずは、あなたの学部時代の教員や、勤務先の上司、その他メンターなどのなかから考えると良いでしょう。こちらのページでは、ライス大学大学院の在学生が推薦状を依頼するときのコツを紹介しています。
- 自分で書いた推薦状を推薦者に渡すことはできますか。
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いいえ、できません。ライス大学では出願用のポータルサイトを通じて、推薦者に対して推薦依頼をリクエストします。推薦者はポータルサイトを通じて推薦状を直接大学に提出します。
- 私の大学では英語で授業が行われています。それでも語学試験を受ける必要がありますか。
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一般的には必要ありませんが、出願先のプログラムにお問い合わせください。詳細はこちらをご覧ください。
- どのようにして留学ビザの申請手続きを始めればよいですか
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ライスへの入学が決まると、Office of International Students and Scholars から申請手続きに関する案内のメールが届きます。OISSからのメールに記載された内容をよく読んで申請手続きを開始してください。
- 私が出願するプログラムはGREスコアの提出を必須としていませんが、それでもスコアを提出すべきですか。
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いいえ、GREスコアは合格するために必須、というものではありません。しかし、2022年度入試に関しては、学位プログラムによってはGREスコアの提出を推奨・あるいは必須としている場合があります。出願を希望するプログラムと相談して、GREスコアが選考過程でどのように位置付けられているか確認してください。
- 外部奨学金を持っている場合、選考で有利にはたらきますか。
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全ての出願者は外部奨学金を持っているかどうかに関わらず平等に評価されるため、もし外部奨学金を持っていなくても出願を思いとどまることはありません。一方で、そうした奨学金を持っていることは、学術的に有望であることの証でもあります。外部奨学金に応募することで、あなた自身が大学院プログラムや研究活動に何を求めているかが明確になるとともに、貴重なフィードバックを得る良い機会ともなります。
こちらのページではライス大学の大学院生 CJ Barberanが、彼の視点からこの質問に答えています。また、フルブライト奨学生のMarc-Ansy LaguerreとSandiago Lopez Alvarezからのアドバイスが読みたい方はこちらをご覧ください。奨学金応募に関するデータベースはこちらをご覧ください。
- 受験料の免除は保証されていますか。
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入学審査はプログラムごとに行われるため、受験料の免除申請については出願するプログラムに直接お問い合わせください。受験料の免除が保証されているプログラムの一覧は、出願全般に関するよくあるご質問でも確認することができます。また、詳細については大学院生アンバサダーに尋ねることもできます。
- ライス大学の教員や大学院生に直接会う方法はありますか。
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ライス大学では、理系 (STEM) 分野の生徒を対象に毎秋 Gulf Coast Undergraduate Research Symposium (GCURS)を開催しています。自身の研究やコースプロジェクトに関して発表できる結果がある場合、GCURSへの参加に応募することをお勧めします。GCURSへ参加することは、プレゼンテーションのスキルを身につけたり、教員や大学院生から指導を受けたりする良い機会となります。加えて、GCURS参加者はライス大学の大学院受験料免除が保証されています
- ライス大学に出願する際に参考にできるガイドはありますか。
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大学院への入学を検討されている方には、よくある質問や大学院入学のヒントに関するブログを読んだり、GCURSの「大学院出願に関する情報」を見てみることをお勧めします。また、大学院生アンバサダーに連絡してみるのも良いでしょう。
- 米国での大学院進学についてまだ質問があります。誰に尋ねれば良いですか。
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まずは出願を希望するプログラムの担当者までお問い合わせください。大学院生活全般に関する質問は大学院生アンバサダーに尋ねてみるのも良いでしょう。